オーバーレブ!回顧録
ロードスター、雨の吉永。
あのエピソードの前に涼子のAW11がバージョンアップします。
免停中の疾走れない涼子に涼子狙いの三人がそれぞれにアプローチを仕掛けながらの展開でした。
アドバイザーさんに、そろそろ涼子も疾走れるようになってきたのでクルマもレベルアップしましょうと提案されたのが始まりです。
ってことで、「山口さんの、AW11をやっちまいましょう」…そう言われて神奈川にAW11を送り出しました。
マンガのまんまのバージョンアップを施したのです。
資料写真もこの時は、万全でしたね。
涼子のAW11と同じくフルバケにもなりました(^_^;)違いは、マンガのようにトオルがくじで当てるということもなくしっかりと請求書に上乗せさせられておりましたf(^^;アタリマエ
その時に自分のAW11は白だったのですが写真を見ていただけたらわかるように、当時の解像度で写真に撮ると線がはっきり出ずに飛んでしまう傾向にあったので
赤にオールペンしてもらいましたf(^^;
それが…こちら。
作画をしやすくするためのカラーチェンジですf(^^;
話がだいぶ逸れてしまいましたがf(^^;
AW11 のレベルアップでトオル、三上、弾丸の三人がアプローチする中、当の涼子はまるで恋の雰囲気に反応せず…それを見ていた担当編集さんが
「涼子は、クルマにしか興味ないの?二十歳くらいだよね。鈍感にも程があるし…年齢的にも恋のひとつくらい描かなきゃ読者に引かれるんじゃないの?」の一声で
「じゃ、このあとすぐに恋に落としてやりましょう」…と伝えました。
担当編集さんは、「妥当なところで三上弟辺りと恋愛させたらいいじゃない」…と言ってきたので
「新しいキャラクター出しますよ。大人な男をね」…と
担当編集さんは「あの三人、可哀想に…でも、涼子が年上好きならあの三人になびかないのは、然るべきだったってことなのね。」
そういうことで吉永が作られたのでした。
目一杯、大人の男を全面に出して演じさせました。f(^^;
チャラけてる自分とは、真逆ないい男。子どもが生まれるからと峠に卒業をしにきた男。
子どものためにクルマも買い換える家族思いのステキな男。
主人公、涼子が惚れてしまうのも仕方なし。
読者も納得…の男を描くことに専念しました。
モデルは、いなかったと思います。
ロードスターは、当時のアシスタントさんが乗っていて資料にも困りませんでしたf(^^;
アシスタントのカレは、走り屋ビギナーで「オーバーレブ!」を教材にいろいろ疾走りに行ってましたが…福岡で珍しく、雨が雪に変わる明け方に
「今、山に行けば天然のドリフトが出来るから行ってみな」と無責任な発言。
「一時間、休憩していいから疾走って来いよ。吉永みたいにちゃんとコントロールしなさいよ」と送り出しましたが
案の定
ロードスターは、ボッコリ凹んで帰って来ましたとさf(^^;
吉永と違って笑ってしまった自分がそこに居ましたm(__)mその節は、そそのかしてすみません。
山口かつみ