オーバーレブ!回顧録
さて…裏話も今日で終わりです。
たくさんの人たちに読んでもらって本当に有り難く思います。
最初、クルマの免許も持たない自分になんて無茶なマンガを描かせるのか正直、不安でした。
FF.FR.MR…それさえも何の事を言ってるのかわからなかった自分が主人公、涼子と共に歩んだ8年間。
いろんなイベントに呼ばれ少しずつクルマの知識を得て(実技は、未だにタコですが)本当にクルマを愛している人たちにバレないように、受け入れてもらえるように細かい描写をできるように心がけて描いてきました。
一人では、到底 描き続けることなどできなかった作品だったと思います。
8年もの長期連載自体が初めてだった自分に「オーバーレブ!」は、経験だけでなくいろんなことを教えてくれました。
最終回を描いたあとに描き切った…という思いで満たされました。おそらく、再びクルママンガを描くことはないだろうと…そう思っていました。
でも…
2ヶ月前にシャレで描いた「オーバーライド!」の一枚のイラストが
皆様の目にとまり、たくさんのコメントを寄せていただく中で
「オーバーレブ!」という作品が皆様の心には、未だに住まわせていただいていることに驚きと感謝と…嬉しさでいっぱいになりました。
「オーバーレブ!」でも、ちょくちょくと使っていた昔のアニメの引用でいうところの…
「たったひとつの星に棄てられ…終わりなき旅、君と歩むと…」伝説巨神イデオンのエンディングテーマ「コスモスにも君と」の歌詞。
いろいろとあってこの3年の間、漫画家から遠ざかっていた自分の思いがその歌詞に表され
「オーバーライド!」のイラスト1枚が皆様とこうして繋がらせてもらえたことに
機動戦士ガンダムの1st最終回でアムロが「ボクにはまだ帰れるところがあるんだ…」というシーンが過りました。(いずれも見たことない人、すみません!)
漫画家にとって反響というのは、とても大切なものです。
たくさんの人たちの声こそ…今、自分がやるべきこと…漫画家としてやらなければならないこと…いろいろなことを再び認識させてもらえて
まだ、やれるべきことが自分にあるとしたならば それは…クルマのマンガなのかもしれない。
そんな思いに至り、突き動かされ、ブログを書き連ねたこの一ヶ月です。
「オーバーレブ!」に続く「オーバーライド!」に今、一度 皆様のお力をお借りして
主人公モトを疾走らせていただきたく…そして、山口かつみを漫画家として疾走らせてもらいたく、そう願う次第です。
日々、着々と「オーバーライド!」の制作に頑張っています。
「オーバーレブ!」「オーバーライド!」
これからも、よろしくお願いいたします。
ブログは、「オーバーライド!」がある以上これからも続きます。(^o^;)
山口かつみ