オーバーレブ!回顧録
ちょうどシビックのタイマンバトルの後くらいだったでしょうか…
ハリウッド映画「ワイルドスピード」の一作目が作られて世界各国のプレスを招いての試写会がロスで開かれました。
それに「オーバーレブ!」の作者ということで招待されたのです。!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!
映画です!ハリウッドです!マンガ描いててよかった~と思いました。
さすがユニバーサルです。飛行機もビジネスクラスでしたしホテルもユニバーサルスタジオ内にある、いい部屋を用意してくれました。
主演の、ポール・ウォーカーさんやヴィン・ディーゼルさん、ジョーダナ・ブリュースターさんにインタビューさせてもらったりといろいろと素晴らしい経験をさせていただきました。
監督のロブ・コーエンさんに「今回の映画は、若い世代の流行りがヒントになっていると思いますが映画を撮る際にリサーチするのでしょうか?」と質問をしてみました。
監督は「自分には息子がいる。彼らが常に何に興味があって何をしているのか私は、そこに興味があるんだ。そして息子と一緒になって遊ぶんだよ。カレらがやることを私は、何も否定しない、私自身が興味を持って楽しむんだ」…と答えが返ってきました。
なるほど…と思っていたら監督さんの方から
「私は日本のマンガにも興味があるんだ。あなたは、漫画家だと聞いたがどんなマンガを描いてるのか?」と質問されました。
持って行ってた「オーバーレブ!」を数冊、監督さんにお渡しすると、ページをパラパラとめくり アメリカの人がよくやるジェスチャーを交え 「これを一人で描いてるのか?」…と聞かれ
「いえ、お手伝いしてくれるスタッフが6人ほど居ます。」と答えると。
「アメリカのマンガとは全然、違いますね。描写が細かい。全部、手書きなのか」…とかいろいろと質問されました。(^o^;)
監督さんの興味への貪欲さを見せられたのでした。
そのロスへの取材の1ヶ月ほど前のこと
プライベートでニューヨークへ行ってたんです。タクシーでジョン・レノンが殺害されたダコタハウス前を通過する時に
「あ~、命を絶った場所なのに観光地みたいになってるんだ。」そう思いました。
日本に戻りそのまま打ち合わせということで編集部に行った時に「ワイルドスピード」のロス行きの話しをされたのですがその時…耳がバリっと
そのまま右耳が聞こえづらくなりました。
病院へ行くと中耳炎との診断。
その夜、友人の少し変わった経歴の女性と飲みに行ったのですがそこで
「あなた…ニューヨークから霊を連れて帰ってきてるわよ!」
そうなんです。その人は、幽霊が見えちゃう人なんです。(^o^;)
「でも、近いうちに返しに行くことになるから大丈夫よ」…と
「2週間後にロスへ行きますが…」
「あぁ、やっぱりね。そこで返して来なさいよ。」
「返すって…どうやって?」
「ロスに着いた夜、彼の曲を聞きながらウイスキーでも酌み交わせばそれでいいから」
「彼の曲?…誰の曲ですか?」
「あぁ、ジョン・レノンよ。」
「ジョン・レノン?」
「覚えがあるでしょう。ニューヨークでカレに纏わる場所で同情かなんかしたでしょ?」
「あ…ダコタハウス」
「それで、ついてきちゃったのね!いつも言ってるでしょ!墓地とかに行っても同情とかしちゃダメだって」「先生は、持って帰りやすい体質してるんだから」
「…って言うか…ジョン・レノンが憑く?」
…というようなことがロス行きの前にありまして
ロスで「ワイルドスピード」の取材を終えてから現地のカーショップやマルホランドドライブ、走り屋さんの集まる所にもいろいろと取材に訪れ
ロスにホンダのショップがあるからと現地のガイドさんが連れて行ってくれることに…
その時…車内でジョン・レノンの一件を話したら
編集「山口さん…その霊能者の言ったこと信じたの?」
山「…とりあえず」
編集「ウソでしょ!じゃ、夕べ、イマジンかなんか聞いて酒を酌み交わしたの?」
山「一応ね。」
編集「何やってんのよ!面白い人だねぇ。だいたいさぁ、ジョン・レノンが山口さんなんかに何の用があって取り付くのよ!あり得ないでしょ!」
山「まぁ…ね。たしかに…同じアメリカだからってニューヨークで拾ったもんをロスに返すってのも…ね(^o^;)おかしな話だし」
編集「でしょ!ジョン・レノンがロスと何の関係があるのよ!」
そんな会話をしているとガイドさんが道に迷ったということでクルマを停めたのですが…
そのストリートの名前が
ジョン・レノンストリート
…だったという
そんなお話し(^o^;)ガイドさんが話しに合わせてそのストリートに連れて行ったのかを聞いたら、ホントに道に迷ったとのことでジョン・レノンストリートも初めて知ったということでした。
…すいません
「オーバーレブ!」にほぼ関係のない自分の不思議体験の話しになってしまいましたね(^_^;)
では…せめてイラストだけでも「オーバーレブ!」らしく


