オーバーライド!その22

オーバーレブ!回顧録

さて…アクロバットですf(^^;

前回も言ったようにアドバイザーさんは、サーキット重視のクルマを速く走らせること、そのためのチューン、安全走行をヨシとしている人でした。

なので、当時 ドリフトがブームに…チューンショップもたくさんあってドレスアップのパーツもたくさん出ていました。その状況を嘆かないワケがありません。

ということで

アクロバットという架空のショップとチームを作って世の中の悪徳ショップに気をつけろ!騙されるな!…との思いが存分に込められたエピソードになっていますf(^^;

ドリフトも遅くなる走り方でヨシとしていませんでしたし。リップスポイラーや羽など、公道に必要ない、そういうカンジでしたので(;・∀・)

それと、アクロバットが涼子たちに接近したのはアクロバットの広告塔に添えるため…金を儲けるためには手段を選ばない、儲けを見込めないヤツは切る、クルマを愛する人々の気持ちを上手く使って金を集め、クルマは金儲けの手段に過ぎず金にしか興味がない…そんな、ひたすら悪いイメージだけでアクロバットを作りました。

郷田は、ジャイアンからのネーミングf(^^;。わがままで乱暴で…ひたすら子どもで…と(名前のイメージだけでホントのジャイアンはいい男です)

日下はそんな郷田の手綱引きで頭脳派。戸倉は、ルパンのようにお調子者の女好き…けれど曲者とまんまなイメージで作りましたf(^^;。

「オーバーレブ!」は、エースをねらえ、ガンダム、ルパン三世、ドラえもん、と・・・自分が好きだったアニメのオマージュをけっこう挿入していますね(^o^;)古いアニメばかりですが

郷田がサワコとのバトルで恐怖の偶像を見始めますが…あれはガンバの冒険のノロイ、白イタチのイメージです。(誰も知らないか(汗))子どもの頃に見たノロイが異様に怖くて、

怖いイメージがノロイなんです。

郷田は、恐怖に囚われて。はじめての恐怖という感情に呑み込まれ、コントロールの出来なくなったクルマとその感情を表現した、郷田のラストシーンです。ハイビームにした時に己れのしてきたことが見えて心の悪が映し出された演出です。

郷田の中に…クルマの中にずっと恐怖は潜んでいた。クルマを道具としか思わない、クルマ好きな人々の気持ちを踏みにじったアクロバットの終焉。
郷田の最後はそんな締めくくりとなっていますね。

戸倉が「終わってるな」と言ったのは、郷田に対してとアクロバットに対してです。

戸倉はオーナーに報告の電話を入れてますが、その後、シレっとアクロバットを去り内部告発をしてアクロバットは、本当の終わりとなったのでした…めでたし、愛でたし
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山口かつみ

おまけ
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投稿者: katsumiyamaguchi

漫画家として30年描いてきました。いまはイラストで商品を作ったりいろいろ描く仕事で生きながらえております。 ジャンルにとらわれず依頼されたらどんなタッチの絵柄でも応えられるように腕を磨く日々を送っています。

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1件のコメント

  1. 草下のチェイサーは当時単行本で読んだ時「こんなカッコいい4ドアセダンがあるだ!」と思いました。アクロバットはまた登場するかなと思ったんですけど、戸倉の台詞通り、これっきりだったですね。

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