オーバーライド!その27

オーバーレブ!回顧録

S2000…ハル

アドバイザーさんが去ったあとの新章突入のイッパツ目に選ばれたキャラクターがハルです。

横山峠が閉鎖され、行き場を失った涼子を本当は5~6話、つまり1ヶ月も登場させないつもりでした。

当初、涼子たちとは、まるで関係のないキャラクターたちが舞台が何処かもわからない中でバトルを繰り広げている。それがジェリーズとハルでした。と…ここまではマンガの通り。

ジェリーズのカプチーノがハルとバトル、類いまれなる才能を持ったハルが最後まで走りきったバトルだったがジェリーズの三番手に負けを喫する。

イソノは、絶対的な自信をハルに持っていただけに軽自動車に負けたことを悔しがる。

しかし、それはハルが真の実力を出してなかっただけ。本気の走りをせずにわざと負けたのだが、それはハルのみぞ知る事実。ここまでを数回かけてじっくり描く予定でした。

昔、本宮ひろ志先生の描いた「大ぼら一代」というマンガがあって、主人公が死んだあとに数回あって最終回という主人公不在のラストだったことが印象的で

その雰囲気を出したかったのです。

アニメ、ザブングルやダンバインなども主人公の乗るロボットが途中、交代するというのもありましたし…f(^^;

読者さんに、あれ?マンガが変わったの?涼子は、どこに行ったの?オーバーレブ!は、これからハルってやつが主人公なの?…と惑わせたかったのです。

しかし…

編集部から、たった1話、涼子を登場させなかった段階で次の回には必ず出すこと…を命じられましたf(^^;

編集部からの通達ならば仕方ありません…

涼子を即座に復活させたのでした。

自分の計画は無残にも崩れたのでした。

 

しかし、当初の計画で主人公、涼子不在の中 ハルを涼子以上に強烈なイメージのキャラクターにする必要がありました。

涼子が天性の集中力を持ってバトルに挑むキャラクターならばハルは、真逆で集中力の欠片もないキャラクターに…本気を出さない力の抜けたキャラ。エネルギーの持っていき方を間違えてる、だけども憎めないヤツ。

そんなイメージでハルを作りました。

赤岡社長に変わるキャラクターとしてのイソノだったので雰囲気は、一緒で見た目のみ変えればいいかなってカンジで作りました。

イソノの名前は…国民的アニメからですね。f(^^;

つまり…お魚くわえたハルを追いかけて~って単純な理由で、あの名前です。

ネタを明かせば単純すぎる理由でした。

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対するジェリーズもアメリカの国民的アニメからの引用ですね。追いかけられても最後に笑ってるのはネズミのジェリーでしたから、ぴったりだと思って…

ジェリーズのキャラクター三人は、軽自動車を操る大きいものを倒すことに喜びを感じる奴らって、そのくらいのイメージです。なので、当時 知り合いになったばかりのプロ野球選手に名前を借りてしまいました。

キャラクターが先で名前は、後付けですね。

そうして、オーバーレブ!第二部が始まったのでした。

山口かつみ

 

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オーバーライド!その26

オーバーレブ!回顧録

ロードスター、雨の吉永。

あのエピソードの前に涼子のAW11がバージョンアップします。

免停中の疾走れない涼子に涼子狙いの三人がそれぞれにアプローチを仕掛けながらの展開でした。

アドバイザーさんに、そろそろ涼子も疾走れるようになってきたのでクルマもレベルアップしましょうと提案されたのが始まりです。

ってことで、「山口さんの、AW11をやっちまいましょう」…そう言われて神奈川にAW11を送り出しました。

マンガのまんまのバージョンアップを施したのです。

資料写真もこの時は、万全でしたね。

涼子のAW11と同じくフルバケにもなりました(^_^;)違いは、マンガのようにトオルがくじで当てるということもなくしっかりと請求書に上乗せさせられておりましたf(^^;アタリマエ

その時に自分のAW11は白だったのですが写真を見ていただけたらわかるように、当時の解像度で写真に撮ると線がはっきり出ずに飛んでしまう傾向にあったので

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赤にオールペンしてもらいましたf(^^;

それが…こちら。

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作画をしやすくするためのカラーチェンジですf(^^;

話がだいぶ逸れてしまいましたがf(^^;

AW11 のレベルアップでトオル、三上、弾丸の三人がアプローチする中、当の涼子はまるで恋の雰囲気に反応せず…それを見ていた担当編集さんが

「涼子は、クルマにしか興味ないの?二十歳くらいだよね。鈍感にも程があるし…年齢的にも恋のひとつくらい描かなきゃ読者に引かれるんじゃないの?」の一声で

「じゃ、このあとすぐに恋に落としてやりましょう」…と伝えました。

担当編集さんは、「妥当なところで三上弟辺りと恋愛させたらいいじゃない」…と言ってきたので

「新しいキャラクター出しますよ。大人な男をね」…と

担当編集さんは「あの三人、可哀想に…でも、涼子が年上好きならあの三人になびかないのは、然るべきだったってことなのね。」

そういうことで吉永が作られたのでした。

目一杯、大人の男を全面に出して演じさせました。f(^^;

チャラけてる自分とは、真逆ないい男。子どもが生まれるからと峠に卒業をしにきた男。

子どものためにクルマも買い換える家族思いのステキな男。

主人公、涼子が惚れてしまうのも仕方なし。

読者も納得…の男を描くことに専念しました。

モデルは、いなかったと思います。

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ロードスターは、当時のアシスタントさんが乗っていて資料にも困りませんでしたf(^^;

アシスタントのカレは、走り屋ビギナーで「オーバーレブ!」を教材にいろいろ疾走りに行ってましたが…福岡で珍しく、雨が雪に変わる明け方に

「今、山に行けば天然のドリフトが出来るから行ってみな」と無責任な発言。

「一時間、休憩していいから疾走って来いよ。吉永みたいにちゃんとコントロールしなさいよ」と送り出しましたが

案の定

ロードスターは、ボッコリ凹んで帰って来ましたとさf(^^;

吉永と違って笑ってしまった自分がそこに居ましたm(__)mその節は、そそのかしてすみません。

 

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山口かつみ

オーバーライド!その25

オーバーレブ!回顧録

黒い三連星のお話しは、前にも書いた通り…

当時、自分が40を迎えようとしてた頃でして年が同じくらいの三人を登場させよう、涼子たちよりひとつ前の世代の走り屋だ…

自分と同い年ならファーストガンダムにハマった世代。(アムロは0079で15才だったので1979年当時の自分は14才で同い年。)

そんなわけであの3人は黒い三連星の呼び名がつけられました。
それをさかのぼること単行本9巻

武者おじさんとふっちゃんの二人。

My favorite BIKE に通ずる作り方、元々 自分は人情話し系のマンガを描く方が楽ということで作ったエピソードです。単に子どもの頃に作ったプラモで憧れの2台ということで描きたかったサバンナRX-3とダルマセリカ。フェアレディZがチョイスされなかったのは被り防止のためですね(^o^;)その2台を描きたいがためのエピソード。

クルマがその2台に決まったということで乗っていた二人の年齢が自ずと決まります。

RX-3がRX-7のルーツとなるなら涼子たち、女の子の走り屋のルーツでもある女性の走り屋がいいだろう。一人が女性ならばもう1台は男性で…過去に別れがあって今、涼子たちの前に現れる。舞台は当然、横山峠で舞台のルーツでもある。

こんな感じでストーリーが決まって行きました。

ここまでは順調でしたが、クルマが問題でした(^o^;)

作画のために資料が欲しいのです!しかしながらあの当時ですでに旧車!

アドバイザーさんや編集部にいろいろ手を尽くしてもらって探し出してもらいました!

その時の貴重な資料写真をご覧ください。

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なぜか・・・
RX-3の資料がどこにも見当たらない。
写真も絵も・・・
なので
武者おじさんを天に召したことにしてしまいました。
    山口かつみ

オーバーライド!号外13

おはようございます。号外です。

号外13A.jpg

あまりリクエストのなかったタイマンバトルのメンバーですが・・・(^^;とりあえず。

こんなカンジです。

あとはおまけを楽しんでください。

 

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↑ちなみに…写真を撮影した仕事場は横山マンションといいます(;”∀”)

「らじかる好キャンティ」を描いてる頃ですね。

 

山口かつみ

 

オーバーライド!その24

オーバーレブ!回顧録

ちょうどシビックのタイマンバトルの後くらいだったでしょうか…

ハリウッド映画「ワイルドスピード」の一作目が作られて世界各国のプレスを招いての試写会がロスで開かれました。

それに「オーバーレブ!」の作者ということで招待されたのです。!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!

映画です!ハリウッドです!マンガ描いててよかった~と思いました。

さすがユニバーサルです。飛行機もビジネスクラスでしたしホテルもユニバーサルスタジオ内にある、いい部屋を用意してくれました。

主演の、ポール・ウォーカーさんやヴィン・ディーゼルさん、ジョーダナ・ブリュースターさんにインタビューさせてもらったりといろいろと素晴らしい経験をさせていただきました。

監督のロブ・コーエンさんに「今回の映画は、若い世代の流行りがヒントになっていると思いますが映画を撮る際にリサーチするのでしょうか?」と質問をしてみました。

監督は「自分には息子がいる。彼らが常に何に興味があって何をしているのか私は、そこに興味があるんだ。そして息子と一緒になって遊ぶんだよ。カレらがやることを私は、何も否定しない、私自身が興味を持って楽しむんだ」…と答えが返ってきました。

なるほど…と思っていたら監督さんの方から
「私は日本のマンガにも興味があるんだ。あなたは、漫画家だと聞いたがどんなマンガを描いてるのか?」と質問されました。

持って行ってた「オーバーレブ!」を数冊、監督さんにお渡しすると、ページをパラパラとめくり アメリカの人がよくやるジェスチャーを交え 「これを一人で描いてるのか?」…と聞かれ

「いえ、お手伝いしてくれるスタッフが6人ほど居ます。」と答えると。

「アメリカのマンガとは全然、違いますね。描写が細かい。全部、手書きなのか」…とかいろいろと質問されました。(^o^;)

監督さんの興味への貪欲さを見せられたのでした。

そのロスへの取材の1ヶ月ほど前のこと

プライベートでニューヨークへ行ってたんです。タクシーでジョン・レノンが殺害されたダコタハウス前を通過する時に

「あ~、命を絶った場所なのに観光地みたいになってるんだ。」そう思いました。

日本に戻りそのまま打ち合わせということで編集部に行った時に「ワイルドスピード」のロス行きの話しをされたのですがその時…耳がバリっと

そのまま右耳が聞こえづらくなりました。

病院へ行くと中耳炎との診断。

その夜、友人の少し変わった経歴の女性と飲みに行ったのですがそこで

「あなた…ニューヨークから霊を連れて帰ってきてるわよ!」

そうなんです。その人は、幽霊が見えちゃう人なんです。(^o^;)

「でも、近いうちに返しに行くことになるから大丈夫よ」…と

「2週間後にロスへ行きますが…」

「あぁ、やっぱりね。そこで返して来なさいよ。」

「返すって…どうやって?」

「ロスに着いた夜、彼の曲を聞きながらウイスキーでも酌み交わせばそれでいいから」

「彼の曲?…誰の曲ですか?」

「あぁ、ジョン・レノンよ。」

「ジョン・レノン?」

「覚えがあるでしょう。ニューヨークでカレに纏わる場所で同情かなんかしたでしょ?」

「あ…ダコタハウス」

「それで、ついてきちゃったのね!いつも言ってるでしょ!墓地とかに行っても同情とかしちゃダメだって」「先生は、持って帰りやすい体質してるんだから」

「…って言うか…ジョン・レノンが憑く?」

…というようなことがロス行きの前にありまして

ロスで「ワイルドスピード」の取材を終えてから現地のカーショップやマルホランドドライブ、走り屋さんの集まる所にもいろいろと取材に訪れ

ロスにホンダのショップがあるからと現地のガイドさんが連れて行ってくれることに…

その時…車内でジョン・レノンの一件を話したら

編集「山口さん…その霊能者の言ったこと信じたの?」

山「…とりあえず」

編集「ウソでしょ!じゃ、夕べ、イマジンかなんか聞いて酒を酌み交わしたの?」

山「一応ね。」

編集「何やってんのよ!面白い人だねぇ。だいたいさぁ、ジョン・レノンが山口さんなんかに何の用があって取り付くのよ!あり得ないでしょ!」

山「まぁ…ね。たしかに…同じアメリカだからってニューヨークで拾ったもんをロスに返すってのも…ね(^o^;)おかしな話だし」

編集「でしょ!ジョン・レノンがロスと何の関係があるのよ!」

そんな会話をしているとガイドさんが道に迷ったということでクルマを停めたのですが…

そのストリートの名前が

ジョン・レノンストリート

…だったという

そんなお話し(^o^;)ガイドさんが話しに合わせてそのストリートに連れて行ったのかを聞いたら、ホントに道に迷ったとのことでジョン・レノンストリートも初めて知ったということでした。
…すいません
「オーバーレブ!」にほぼ関係のない自分の不思議体験の話しになってしまいましたね(^_^;)

では…せめてイラストだけでも「オーバーレブ!」らしく

リクエストのあった八十の近況です。
ブログ24A.jpgブログ24C
あと…おまけ↓
ブログ24B.jpg
アドバイザーさんに指示を仰ぐFAXの質問があったので・・・
あとは下絵のコピーとかですね。
     山口かつみ